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ご挨拶GREETING

代表取締役社長
井上 久隆

私たちサミットエネルギー開発は、1973年に住友グループ35社により設立された住友石油開発に源流があり、その創設より数えて今年創立50周年を迎えました。
住友石油開発としての32年、住友商事100%子会社として再出発後ペトロサミット・インベストメントとしての3年、それに続くペトロサミット石油開発の12年、住友グループの一員として、また住友商事グループ会社として、日本のエネルギーセキュリティの一翼を担うべく、石油・天然ガス探鉱・開発・生産事業(E&P, Exploration and Production)に取り組んで参りました。
そして2020年、私たちは、トランジションエネルギーと位置付けた天然ガス・LNG事業を通したエネルギーセキュリティへの貢献を引き続き目指すと共に、地球規模で取り組むべき課題であり、住友商事が2050年カーボンニュートラル化を宣言した気候変動問題対策/二酸化炭素排出削減にも貢献する、エネルギーセキュリティとカーボンニュートラルを事業領域の両輪と位置付ける会社と自らを再定義し、社名もサミットエネルギー開発と改め、民間企業としての現実解を探求する課題に取り組んでおります。

エネルギー・トランジションの究極のゴールは、太陽光・風力・地熱など自然由来の再生可能エネルギーに拠り人類が必要とする総てのエネルギーを作り出し、一時的には蓄電するなどにより供給の不安定さを解消し、安定したエネルギー供給を、都市部と遠隔地それぞれの地産地消を最大限生かしながら複数のエネルギー供給を組み合せることにより実現することと描くことが出来ます。しかしながら、この再生可能エネルギー全面依存の世の中に向けて一本道で取り組むことは、次々と革新的技術が登場しない限りは、実現可能とは言えません。近未来の現実解としては、トランジションエネルギーを一定規模利用しながら、エネルギーを作り出す過程で発生する二酸化炭素を地下に圧入し貯留する戦略的取組みが必要です。
理想とする姿を描き、ゴールとして目指しながらも、人々の日々の生活を支えるために必要なエネルギーを確実に供給できる世の中、支えるエネルギー・ミックスの中身は技術・経済最適化の観点で見直しを繰り返す、その様なロードマップを描き、アップデートするミッションが現実解をもたらすと考えます。

但し、今描くことが出来る道は決して容易なものではありません。
産業革命以降、私たちは安価で取り扱い易い化石燃料(石炭・石油、そして天然ガス)を利用する事で、急速な文明の発達と社会基盤整備を進めることが出来ました。それと同じ様に安全かつ安価なエネルギーを自然環境に配慮した上で同レベルの経済性で利用できる社会環境が整っていない今日、その間のギャップを埋める明確な術が見えていません。その課題解決に必須となるのが技術イノベーションに他なりません。
日本を始め多くの国と地域、そして企業が2050年を代表とするカーボンニュートラル宣言をしている様に、二酸化酸素の排出量削減は待ったなしとされており、技術イノベーションが理想的に進まなくとも、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換は進んで行くと思われます。しかし、そこで影響を受けるのが経済性であり、結果として生じるエネルギーコストの増大・価格高騰はもはや避けられない近未来になるのかもしれません。

その様な難しさ・課題を解決していくには、新しい着想で、諦めることなく、継続的にチャレンジする人々が必要であり、総合商社はその取り組みを支援し、いち早く実ビジネスに昇華させる力を持っています。住友商事もその様な力・ポテンシャルを有し、取組み・実践を続ける集団であり、私たちサミットエネルギー開発は住友商事グループ会社の一人として、技術と技術、人と人を繋ぐ取組みで協働しています。
私たちの使命は、E&P事業管理に必要な専門性を基礎として、天然ガス・LNGなどの既存エネルギーの安定供給と共に2050年カーボンニュートラル化を目指し、その取組みを通じて社会に貢献することにあります。私たちは互いに信用を重んじ確実を旨とする住友の事業精神に拠り、新たな価値創造を目指して真摯な取り組みを続けて参ります。

2023年1月
代表取締役社長
井上 久隆

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